部品交換をやめ収益を上げるには?

部品交換をやめ 収益を上げるには?
部品交換をやめ収益を上げるには?

こんにちは!丸イです。
今回は部品の粗利に頼らずに修理時の工賃で 利益アップ を狙う方法について解説します。

例えば、ヘッドライトなどの高額部品になると
全体の修理費用を大幅に抑えながら利益を大幅に上げることも期待できます。
早速確認してみましょう。

収益アップの方法といえば?

単純に、請求する金額を増やす値上げを思いつく方が多いと思います方法としては

  • ①部品代の粗利を上げる
  • ②工賃(工数)を上げる

になりますね。それぞれ確認してみましょう

①部品代の粗利を上げる

まずは、あなたの工場で設定している部品代の粗利を見直してみましょう
現在の部品粗利の利率はいつ設定したものですか?
物価や経済状態が当時とは違うのに利率だけ変わらないままになっていませんか?

スーパー事務さん

私が入社した頃から変わっていないから
もう15年くらい同じじゃないかしら

②工賃(工数)を上げる

今回のブログでお伝えしたいのはこちらです

  • 部品を交換せずに修理することで
  • 部品の粗利に頼らずに
  • 利益は工賃でカバー or それ以上の利益を出す

ヘッドライト以外にも応用できる考え方なので、ぜひ明日から実践してみてくださいね!

修理を取り入れるメリット

修理を取り入れるメリットとは?

では、修理に出した時に工場が嬉しいポイントはなんでしょうか?

仕入れの手間がない

  • BOがかかっているので、日数がかかります
  • 品番がでないので実物を確認してください
  • もう新品では出ないですね…

なんてやりとり、よくありますよね

まず、部品を仕入れないのでこの手間がありません

合計金額が抑えられる

  • お客様・保険屋さんが嬉しい
  • 相手が嬉しい提案が出来るという価値
(妻)

どのような修理方法を選ぶかはお客様
しかし提案力の有無は会社としての価値であると考えます

部品代の粗利設定について

お見積り
部品代の粗利設定はどれくらい?

まずは確認してみよう!あなたの工場の部品代の粗利はどれくらい?

あなたは自身の工場の部品代の粗利がどれくらいに設定してあるかをご存じですか?
そんなこと考えたことなかった!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ピンとこない方は、まず自分が今日使った交換部品の粗利がどれくらいだったのか
を調べてみると面白いかもしれませんね

Twitterでアンケートを実施

せっかくなので、現場の生の声を聞いてみました!

皆さんの工場では【部品の粗利】はどれくらいですか

投票いただいた皆様ありがとうございました!結果を見てどう感じますか?部品の10%くらいかな?
と思っていたので、予想より利率が高い工場が多いことと

10%未満の工場もあれば30%を確保している工場など利率の差にも驚きました。
さらに、こんなコメントをいただきました!

タクヤ|CarRideさん @takuya_carride

こちらでいただいているコメントのように、全ての部品に一律で〇%ではなく
部品によって粗利率を変化させるというのも利益獲得の大切な考え方ですね

部品粗利の比較例

ヘッドライトを例に比較してみましょう
まずは交換時の利率の違いによる利益の違いです

アンケートにあった利率で、工場ごとにどれくらいの差が出るのかを見てみましょう
修理に関する項目はいったん削除しますね
100千円のヘッドライトの場合

利率部品仕入れ部品利益合計
5%1005105
10%10010110
15%10015115
20%10020120
30%10030130
35%10035135
同じ作業をした時の工場ごとの利益の差(千円)

交換部品の金額にもよりますが、今回のヘッドライトように高額な例だと5%と35%では部品粗利だけで30千円の差が出ることがわかります

スーパー事務さん

いきなり35%は難しいにしても
せめて5%から10%にあげられると助かるわ

この表にあるような工場間での利率差についてあなたはどう感じましたか?

金額の大きい部品はもちろんですが、これが日々の消耗品だと思うと
数%でも月・年単位で大きく差が開いてくるのがわかりますね

修理と交換での利益比較

では、修理することで利益はどうなるでしょうか?
先ほど利率を計算した表を参考に、項目を追加してみましょう

修理をすると仮定した場合の追加項目として

  • ヘッドライトの修理費用30千円
  • 修理に出すための運送費用5千円
  • 脱着工賃を5千円

また、

  • 修理利益は自社で自由に設定できる
  • 利率5%と35%で比較する

とすると

利率と修理部品仕入れ部品利益脱着工賃支払修理費用修理利益支払運送費用修理合計利益合計
5%1005500011010
修理例100530554510
利率5%と修理の比較(千円)

利率5%時と同じ利益を確保したとき、修理合計は65千円DOWNとなり修理例1での修理合計は45千円

利率と修理部品仕入れ部品利益脱着工賃支払修理費用修理利益支払運送費用修理合計利益合計
35%10035500014040
修理例2005303557540
利率35%と修理の比較(千円)

利率35%時と同じ利益を確保したとき、修理合計は65千円DOWNとなり
修理例2での修理合計は75千円


部品交換と比較して修理利益の幅を大きくとることができるのがわかりますね


つまり、自社が欲しいだけの金額に調整できるということです
これなら協定もスムーズ!

  • 修理利益に幅を持たせた提案ができ、工場が嬉しい
  • 修理合計が減ることでお客様と保険屋さんの嬉しいにも貢献できる

金額以外にも?修理をオススメする理由

そもそも、部品修理は「新しい事業形態」ではない

ヘッドライトの修理と聞いて、新しい事業だと言われることがよくあります。

ヘッドライトを直すという意味では新しいのですが、部品の修理を外注に出すということは全く新しいことではなく
導入するにあたって、特別なことは必要ありません。

(妻)

私が現場だったころ、ラジエータはラジエータ屋さんに修理に出していました!

廃棄物処理費用の削減にも効果的

プラスチック製品の廃棄・処理については自動車業界だけでなく社会全体の問題となっていますね
エコバッグの持参や紙ストローの文化もすっかり定着してきました!

また、廃棄物の処理費用も以前より高くなっているという話をよく耳にします
あなたの工場の廃棄物処理費用は月換算するといくらくらいでしょうか?
その修理に直接関係がないように見えても、工場の経費としてかかっているということも意識してみましょう

まとめ

この記事ではヘッドライトを例に
修理合計金額を下げながら利益合計金額を増やす考え方をご紹介しました。


ヘッドライトに限らず、交換対応しているパーツが修理可能であれば応用できる考え方です
もちろん、ヘッドライトのステー折れがあった際はぜひ丸イのECOWELへご相談くださいね!


冒頭でお話しした粗利についても、アンケート結果を参考に再考されてみてはいかがでしょうか?

Twitterのアンケートにご協力いただいた皆様ありがとうございました!

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