整備士こそ情報発信すべき理由

こんにちは!丸イです。
今回は、なぜ整備士が情報発信をすべきだと言われるのかをお伝えします。
あなたは自ら情報を発信していますか?またそれはどのような手段でしょうか?
自分ごときが…という思い込みを捨てよう
会社や友人が整備士というコミュニティの中にいると、自分と比べる相手も整備士になりがちです。
その中にいると、自分が発信できる情報の価値がとても低く感じてしまいますがそんなことはないんです!
日々の業務内容はなんだろう?

会社によって、与えられる業務は違いますよね。
例えば私が在籍していた店舗では工場には約10名で【一般班】と【車検班】がありました。新人は車検班としてもくもくと車検をやって、点検を含むその他の入庫は一般班がやるようなイメージです。
さて、そうなったときに『自分は一般作業を任せてもらうほどの技術はない』と思いがちですが車検作業の内容を丁寧に書き出せば発信できる情報は山のようにあるのです。
情報発信はSNS上だけではない
情報発信と聞いても一歩踏み出せないという理由に、SNSに載せるのが恥ずかしいという声をよく聞きます。
とはいえSNSを用いることが全てではありませんし、初めからブログで3000字書くことを目標にする必要もありません。
例えば、車検作業のお車が入庫しましたという時に『まずどのような問診をするといい』のか。(営業が鍵だけ預かって終わり、という場合はそこから見直す必要があるかもしれませんが)
この『車検時に整備士が聞きたい問診』を店舗の営業やフロント、事務さんだけでなくお客様まで届けることができれば
- 作業前の問診内容の質という面でES(主に作業者)の向上
- どのようなことを聞けばいいのかを示すことでES(主に接客対応者)の向上
- お客様のお悩み解決(に近づける)という面でCS向上
など、多方面を良い方向へ向けることができます。これも情報を発信していることになります。
ただし、この場合はこれまでの業務に対する【ただのグチ】になってしまわないような伝え方にすることが重要です。
また、その延長としてSNSなどで自社の事例を取り組み前後の例などを交えながら記事にしていくとその情報はより価値のある・再現性のあるものとして拡散されるかもしれません。
今更始めても遅い?
SNSを見ていると、積極的に情報発信をしている人にはたくさんのフォロワーがいたりコメントやいいね!がついていますよね。それをみて『どうせ自分が今更始めたって遅い』と考えていませんか?
その情報が欲しい人にとって『今更遅い』のか
例えば、同じ業界人・整備士に発信するにはあまり響かないような内容でも『車いじりが好きなおじさん』にはたまらないような内容かもしれません。
また、タイヤの空気圧を点検する必要性、車内清掃を簡単に行うための手順などといった情報は『自動車歴の浅い若年層ユーザー』や『女性ユーザー』向きとも考えられます。
このように読む相手によってはその情報の価値は大きく異なるため、まずは届けたい相手を絞りましょう、というのが通例です。
が、私がお勧めするのは自分の知識から逆算するということです。
【逆算する】という発想
全ての情報発信ネタを女性ユーザー向けとした場合、どれだけの発信ができるでしょうか。
先ほどの例のような内容だけでもいいのですが、それでは自分の持つ整備士としての知識を発揮しきれなかったり、女性ユーザーの中にだって車が好きで詳しい情報を知りたいという方もいるでしょう。
そのような場合には、その情報のタイトルに【女性向け】や【初心者向け】などとつけるだけでいいのです。
今日の車検作業でロアアームのブーツ交換があったとしたら【▲▲のロアアームブーツ交換時に便利な意外なアレ】みたいな内容では、この作業方法を検索した同業者の方には有益な情報になりますし、マニアックさにはファンがつくことも多いでしょう。そして【その情報を欲しがっている人にとって有益】であればあるほど、高く評価されることになります。
自分がフォローしている人はどうか?
SNSではさまざまな人がさまざまな目線での出来事を発信しています。たとえば整備業界では
- 自分の作業内容を日記のように書く
- お客様に向けた案内やアピール
- 導入した機器設備などのレビュー
- 作業の仕上がりの良さを伝える
などがよくある例かと思います。そのほか個人的なつぶやきもありますが、
あなたが読んでいて有益だと感じたり、ついコメントやいいね!をしたくなるのはどのような発信でしょうか。
SNSでの発信を考える場合には、まずはそれを真似してみるところから始めるのもいいかもしれません。
どんな媒体を使うのが自分に合っているか
私は異動でコンシェルジュ(という名の営業事務)になった際、店舗新聞の発行と店舗のブログを始めました。
しかしそこで文字や写真、イラストなどを使ってお客様向けに丁寧にとなると発行に時間がかかることもわかりました。
- 店舗に掲示したり配布するなら紙媒体
- 写真映えするような内容ならInstagram
- 考えをパッと出したり拡散してほしいならTwitter
- To B的な内容であればFacebook
といったように、自分の得意だったりやりやすい方法を選んで発信することも重要です。
まとめ
自分のコミュニティ内ではたいしたことない情報でも、誰かにとってはとてつもなく読みたい内容かもしれないということがわかりました。
またSNSでは、新しい情報であればあるほどページの上の方に表示されるため目にとまりやすくなっています。
つまり、今更やっても遅いということはないのです。
- 自分の日々の業務の中で自分が便利だと思っていること
- お客様や同僚に知っていて欲しいこと
- ちょっといいこと知っちゃった!
など、気軽に情報発信を始めてみませんか?
あなたが誰かの情報を受け取っているように、あなたの情報を受け取りたい人がいるかもしれませんよ!